一人暮らしのfever

一人暮らしを始めて、初めて熱が出た。

平熱34.9度を記録したことのある私は37度以上を出したことがここ何年もなかったし(多分)、まあ大丈夫だろうと試しに使った体温計がピカーンと高熱を叩き出したのには大変驚いた。

 

まあ最近結構ハードすぎる毎日だったし疲れが出たかななんて言って

昼頃には割と大丈夫な気がして

大好きな野菜スティックを食べてご満悦で昼寝を再開したら、

あろうことか、母親のひんやりした手が私のおでこに乗せられる夢を見て、それでさらにあろうことか「しんどい」と泣き叫ぶ自分の声で起きてしまった。

最悪である。

 

私は自分の中に謎に赤子じみた部分があるのを自覚している。熱を出すくらい頑張った自分が可哀想で心細くて泣けてくる、実家にいた時から風邪を引いたり早退する時母親の顔を一目見ただけで泣いていた。驚くことに高校生でも泣いていた。

 

流石に母親には連絡できないし、他の誰に電話しても熱が出てしんどくて号泣なんて恥ずかしいしで、苦渋の決断で父親にしゃくりあげながら電話した。

40度も超えないような熱で明日札幌から来ると言い張る父親を必死で止めながら、一人暮らしをしたくらいで一人前になった顔をしていた自分が恥ずかしくてまた泣けてきた。